分からないことを考えるためには、分からないことの小さないくつかを洗い出してみるとよい。
そんな具体策を教えてくれる本があります。
それは、山田ズーニーさんの著書、「おとなの小論文教室」です。
この本には、核心を突いた普遍的なノーハウがたくさん書かれているうえに、例を挙げながら丁寧に教えてくれます。
ライバルには絶対に読ませたくないノーハウばかりです。
もしも暗闇の中を手探りでさまよう状態のあなただったら、きっと光明を見出すことでしょう。
日常では、誰もこんなことは教えてくれないし、学ぼうとしてもなかなか出会うことは難しいと思います。
ちゃんと自分で考えたい人のために、役立つ小道具(方法)を紹介してくれます。
ちゃんと自分で考えたいという人のために、役立つ小道具(方法)を紹介してくれています。
それは、考える方法についてです。
“考えない、考えられないという頭が止まってしまった状態を「問い」が立たない。と呼ぶそうです。”
その裏返しが答えだと教えてくれます。
ということは、
そうなんですね、答えは「問い」を発見することです。
思考が止まってしまっているときには、大きな問いを丸ごと相手にしていて、いきなり答えを出そうとしているから。
とアドバイスしてくれています。
こんな時には、
答えではなく
「問い」を探す、問いを立てることで解決の方向性を見つけ出せばよい。
問題を考えるのに有効な、具体的で「小さな疑問」を洗い出すことです。
このように教えてくれます。
この方法は、小論文というカテゴリーの中だけでなく、自分がなにか問題を解決するためのアプローチ方法として使いえるノーハウです。
これだけを肝に銘じて実行してみるだけでも新しい世界が開けたように感じることでしょう。
また、この本を読んだ価値が生まれるでしょう。
それは「いま、見通しが立たなくても、このようにやりさえすれば答えを見つけられないことはない」ということが分かるからです。
あとは落ち着いて問いを洗い出せばよいだけです。
分からなことを考えるためには「問いを立てよ」と。
何が分からないかが分かるので解決の方向性が見つかるのです。
だれにも個性があって、だれにも能力が与えられている、なんてことに期待しすぎてはだめ。
だれにも個性があって、だれにも能力が与えられている。
なんてことに、期待しすぎてはだめ。
それは、絶対あるとも言えないし、絶対ないとも言えない。
と、ご自身が言われたことの例を挙げて説明してくれています。
自分に対して自分を表現する。
自分との関係も人間関係だ、と。
学習の目的の分類では
学習の目的の分類では
1.学習自体が楽しい 充実志向
2.他者につられて 関係志向
3.知力をきたえるため 訓練志向
4.プライドや競争心から 自尊志向
5.仕事や生活に生かす 実用志向
6.報酬を得る手段として 報酬志向
がありますが、
いろいろな動機に支えられている学習者というのは、なかなかくじけない学習者だと思うんです。
と山田ズーニーさんは市川伸一先生の言葉を引用されています。
どんな燃料でも、つかんで、もやして、前に前に進んだ方がずっといい。
燃料は「意欲」で、そこには「欲」という字も含まれる。
生きる方へ生きる方へ、
自分を生かす方へ、生かす方へ、
人生の岐路では、それを考えたらいいんだなと思う。
あなたは、いま、どんな燃料で進んでいますか。
と書いてくれています。
自分に対して欲を隠さないでもいいんです。
これでもう迷わなくてすみますね。
そして、今勉強することは自分に対してどのようにブレイクスルーするポイントになりますか?
それを考えましょう。
とも言っています。
今の自分を突き抜けられない勉強では得られる成果が弱すぎ(少なすぎ)ますね。
☆迷いに迷っていてこの記事にたどり着いた人は、正しく迷えるようにおとなの小論文教室を必ず読んでみてください。
手放せない一冊になると思います。
特に思考が巡りすぎて気持ちにブレーキがかかり停止してしまう人にはぜひ!!。