起業してしばらくは管理帳票類を自分で作成した方がよい理由は
そのタイミングでやっておかないと経営に大きな影響を及ぼすからです。
かけ算の九九とおなじだと理解すると良いでしょう。
売上げを上げて会社の成長を考える上で必要な基礎的な数字を把握している必要があるからというのがその答えです。
それをやっていったい何がわかるのだ!。
そんな時間があったら売上げを伸ばすことを考えたいと誰でも思います。
帳票を作ってそれを自ら管理していくことで、その方法が見つかります。
これが、管理帳票類を自分で作成した方がよい理由です。
小売業の場合を例をあげて考えてみましょう。
売上げ金額は、どのような要素で成り立っているのかを見ればわかりやすくなります。
売上金額=お客様のお買い上げ単価(客単価)×来店客数
この式の通り、売上げはこういう構成で出来上がっています。
売上げを上げようと考える場合には、すでの答えがこの計算式の中にあります。
①お客様の単価を上げる方法を考える
②来店客数を考える
考えることはこの2つです。
日計表を作成するだけで変化がつかめる
そして、このトレンドを把握するために日別の売上げ、客単価、来店人数
の推移を記録します。
そして、日付の上などに天気なども併せて書いておきます。
管理帳票の名前を仮に「日計表」としておきましょう。
また、競合店がある場合には、自分のお店の売上げに影響していると思われる競合店のキャンペーンなどの販売活動も記録します。
これはネットショップであってもリアル店舗であっても変わることはありません。
楽天市場のスーパーセールやお買い物マラソンなどのセールはネットだけではなく一般の店舗の売上げにも影響を及ぼしています。
- もう一点購入してもらうための陳列の工夫
- セット販売 2つまとめ買いによるディスカウント
来店客数の増加策では、
- 再来店を促すクーポン券の発行
- お友達紹介企画
- 会員の囲い込みによる固定客造り
など考えれば切りがありません。
折り込みチラシやテレビ通販ははんばいのひんとで溢れている
ストアのチラシやデパートのチラシ、TVショッピングなどを見ていると
たくさん販売促進のアイデアがみつかります。
そういった企画をまねて試してみた販売促進の成果も日計表が教えてくれます。
また、売上げが伸びているのかそれとも減っているのかが、日計表から読み取れるのです。
ましてや一人で起業したのならなおさらですね。
もし銀行からお金を借りられるくらいにまで成長したときには、
会社の状況を説明するために必要な中心的な管理帳票となります。
経理的な管理帳票と併せて管理帳票の横綱です。
すべての帳票はここから派生していきます。