依頼のあった会社に行うコンサルの効率的な始め方は、
クライアントの求めるコンサルの範囲によって異なります。
会社の経営全般、つまり、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの
財務三表の内容の健全化を図るための、
合理的な投資、新規開拓、人員配置、借入や返済、
そして、創業時からずっと惰性で継続しているような契約や取引などの見直しが浮かびます。
そういった内訳を見ていくと、ヒントが見つかることもあるので、
五里霧中の中でもコンサルの効率的なスタートが切れます。
それは、クライアントの規程集を予め読み込んだ上で、
仕事を始めることになるので、規程という拠所が加わるのでブレにくくなります。
それだけで、コンサルを効率的に始められます。
財務三票の健全化をはかるための改革案策定のための進め方
日頃から気になっている、財務三票の健全化をはかるための改革案策定のための進め方としては、
それらの方向性に沿って検討を経営会議などで加えながら、
一方では、税理士や顧問との意見を聞きながら、
それらのひとつひとつを実行する上で障害(コンフリクト)となることの
落とし所を慎重に確認しながら、その上で意思決定を行うという
今後の進め方をイメージできます。
このようなことがわかった時点で、もう解決の方向性がぼんやりと見えてくるはずです。
実際に経営方針の策定や中期計画に組み入れ方
実際に経営方針の策定や中期計画への組み入れるやり方としては、
特別な方法ではなく、会社の経営方針の策定や中期計画に内容を反映させることを思いつきますが、
以下の項目ごとに検討を加えて進めます。
①依頼内容の評価検討
②問題解決の必要性
③問題点の洗い出し
④問題解決の方向性
⑤具体策
⑥経過観察
上記の項目の①から⑥をPDCAに沿って回していくことで成果が得られます。
うまく成果に結びつかない場合は、どこかに見落としがあるはずなので、
もう一度問題点とそれに関連する内容の洗い出しが必要です。
クライアントからの依頼が業務上の部分的な改善である場合の方法
もし、クライアントからの依頼内容が、
全体的なことではなくて、
これまでの業務の部分的な改善や、試算などの補助的な依頼であっても、
先に示した内容の、
①依頼内容の評価検討
②問題解決の必要性
③問題点の洗い出し
④問題解決の方向性
⑤具体策
⑥経過観察
を進めることで、クライアントへの提案が可能です。
クライアント企業の規程集の読み込み
ここでは、始めに書いたことの繰り返しになりますが、
クライアント企業の規程集の読み込みは、
クライアントの責任者の方にお願いして、
事前に読み込んでおくと、
これから、提案しようと考えている具体策を阻害する要因が
その中から見つかることがあるので、とても有効です。
☆財務三表